先日、銀座のスタアバーに行ってきました。
NHKのプロフェッショナルで特集が組まれた、伝説的なバーテンダーさんがオーナーのbar。
予約不可のお店ですが、早めに行ったので入れました。
まずはテレビでもやっていた、ジントニック。
ジンとレモンによって、
単なる清涼飲料水であるトニックウォーターが
本来の生命力を与えられたかのような味になっていた。
カクテルは単なる足し算ではない。
このグラスに作り手の世界観が宿る作品なのだ、
と感じさせられるファーストドリンクだった。
ちょっと度数の高いバーボン、オールドグランダッドを使用。
主張の強すぎない、日本酒のような繊細な味。
驚いたのは、敷居の低さ。
銀座のbarというと、薄暗くて緊張感があるbarだと勝手に想像していたけど、ここは地下1階だけど外のガラスから見えるし、照明も明るい。
なにより接客。常に心地よい笑顔。
通常オーセンティックbarは緊張感があるからか、バーテンダーさんに話しかけづらい雰囲気のところも多いけど、ここは目が合うとニコっとほほ笑んでくれて、ウェルカムな雰囲気。
それでいて、カジュアル感もなく、絶妙な距離感。
気さくだけどオーセンティックbarなので上品な感じ。
オーナーの岸さんは、若いころから接客が苦手だったそう。
テレビでも鏡の前で笑顔の練習をしているシーンが出てきます。
だからこそ、技術では負けないようにと、最年少でカクテルの賞を取るほどに。
トップバーテンダーになって尚も「自分は不向き」と言うシーンも。
そんな岸さんの正直さが、「スタアバー」の原点だと
感じました。
チャーチル
諦めないって言うのは簡単ですが、岸さんは、ほんとに諦めずに努力し続けたんですね。
諦めることを諦めたとき、それは生業(なりわい)を超えて
本物のプロフェッショナルになるのかもしれません。
ありきたりのマニュアルではない
本心で向き合って接客してくれる「スタアバー」には
きっと、これからもたくさんのお客さんが集まってくるでしょうね。
スタアバー公式サイト
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