夏の風物詩とその幻影

先日、ビアガーデンに行ってきました。

賀城園という料亭がやっている期間限定ビアガーデン。

食べ放題飲み放題で、食事はビュッフェ方式ではなく、
注文すると新鮮なうちに届けてくれます。結構早めです。
それで3500円。なかなかお得。

とくに写真の奥のマグロの切り身が美味しかった。

そもそも、これだけエアコンが普及しているのに
真夏の暑いなか、なぜわざわざ屋外で飲むのか。


都会のビル群を見下ろすことができるビアガーデンは、
働く人たちにとっては
格別の開放感があるのかもしれない。

そこに吹くビル風は、労をねぎらう最高のビールのお供。


だから、いつもよりも余計にハイテンションにお酒もすすみ
酔いもまわる。

昼間、がんばった自分とは違う自分を出すことが許される場所。

ビアガーデンは、夏にだけ現れて、
また幻のように消えていく都会の小さな水たまりのようだ。

今年の夏も、そのキラキラ光る魅力的な水たまりは
夏の風物詩と呼ばれながら
乾いたビジネスマンやビジネスウーマンの心を潤し、
また跡形もなく消えていく。




賀城園公式サイト