2017年9月11日月曜日

都会の真ん中で誰かを想いながら飲む店~みくりや本店 名駅店~


名古屋駅の金時計から徒歩約10分、みくりや本店 名駅店に行ってきました。


生中でまずびっくり!
冷凍庫に入れてあるジョッキか、常温のジョッキが選べます。

冷凍庫モノをチョイス。
泡の下に絶妙なシャリシャリ感があっていい感じです。

値段も、なんと380円!
300円台って、なかなかないです…。
おつまみも全体的にかなり安く、それでいて美味かったです。


さば塩焼き
絶妙な塩加減で身もプリプリ。
少しずつ突きながら飲みたくなります。


野菜炒め
これが一番美味しかった!
複雑な味わい。こだわりのタレを使っているのかな?
モヤシと侮るなかれ。


締めに鉄板焼きそばナポリタン
人気メニューNo.2みたいです。
こんなガツンと洋食メニューもありました。


一人飲みのサラリーマンやOLさんの姿も見られたりして
ふらっと寄れる大衆食堂といった雰囲気で

誰を連れてきても受け入れてくる懐(ふところ)の深さを感じます。


狭いL字カウンターの中で、
いやな顔ひとつせず大将が料理を作ってくれます。
無言で黙々と作っている大将の姿から、おもてなしを感じます。


当たり前のことを当たり前にこなすって、
簡単なことのようで実は難しいことだと思うんです。



知人が飲食店で働いていた時の話。

その店のキッチン担当者は

忙しくなると、舌打ちしたり
どんどん不機嫌になっていくのだそうです。

さらに、手間のかかるオーダーが入ると
材料があるにも関わらず

「品切れだから断って!」と言い放つので

そういうときホール担当の知人は
お客さんに謝りに行くのだそうです。

お店の一押しメニュー「豚キャベツロール」


大衆食堂とは
「大衆向けに比較的安価で料理を食べさせる店」
らしいです。

大衆食堂って、もしかして

事情があって家庭で料理が食べられない人にも
何とかきちんとした食事をとってほしいと願う店主の愛情で
運営されてるんじゃないかな。


だから、女将さんや大将が、特別な接客をしなくても
その料理の内容や味から、

深い愛情や、
どんな事情の人も受け入れてくれるような懐の深さを
感じることができるんじゃないかな。





知人の話のキッチン担当者には
自分以外の人の顔や気持ちが、いつの間にか、
もうすっかり、すっかり
見えなくなってしまっていて

だから、そんなお店の料理にはどこをどう探しても
愛情のカケラも入ってなくて、受け入れてくれる懐もなくて
殺伐としたとても悲しい味がしそうです。



食事っていうのは、

自分以外の誰かを想いながら作ったり
自分以外の誰かを想いながら食べるのが一番美味しい。


オシャレな外観も内装もない、
写真映えするような奇抜な料理もない。

でも、名駅の都会の真ん中で

「誰かを想う味」ってどんなんだったっけ、と
確かめたくなったら、

みくりやで、ビールを飲みながら
食事してみるといい。

何かを思い出せるかも。




みくりや本店名駅店のホームページ


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