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2017年12月22日金曜日

ケムリの中の真理 〜愛知県刈谷 LA BUENA〜


その店を見つけたのは、愛知県刈谷市の刈谷駅近く。
キューバがコンセプトのCuban BAR LA BUENA

最初にメニューから飛び込んできたのは、「葉巻!」
葉巻は最高のおつまみになると聞いていて
僕は普段タバコは一切吸いませんが葉巻は前から憧れてました。


吐いた煙を顔のまわりに燻らせて、
それを香るのが、葉巻の楽しみ方らしい。

なかなか甘~い香り!
フレーバーはついていないので葉巻本来の香り。
思ってた以上にうまいです。

最初のうちは甘く、後半になるにつれて辛くなっていくので、
お酒もそれに合わせて飲み物を変えていくのだとか。


葉巻に合わせておすすめしてもらったのは
キューバリブレ
スペインからキューバ独立戦争の際に生まれたカクテルで、
独立を支援したアメリカの象徴のコーラとキューバ産のラムを混ぜたもの。

ただ、その後、今度はそのアメリカの軍政下におかれてしまうことになりますが・・・。

コーラの味が全面にくるイメージでしたが、ラムとライムが混ざって新しい味になってます。
甘すぎなく葉巻に合います。


葉巻の後半はキューバ産のラムで。
ロン・ムラータ15年
キューバと外国の混血女性のことを「ムラータ」と呼ぶみたいです。
意外とさっぱり系で合いますね~。


壁にはキューバの人や建物、風景などの写真が飾ってあります。
とくに革命家チェ・ゲバラの写真が大きく掲げてありました。

ゲバラの名言にこんな言葉があります。

人間はダイヤモンドだ。ダイヤモンドを磨くことができるのはダイヤモンドしかない。人間を磨くにも人間とコミュニケーションをとるしかないんだよ。


うーん、良い言葉ですが
でも、ダイヤモンドをダイヤモンドで磨くってどうやって?




実際はダイヤモンドを粉末にしたものを研磨剤に使うらしいです。

つまりは、研磨するダイヤモンドっていうのは
自分はダイヤモンドとして十分価値があるにも関わらず
ダイヤモンドとして輝くことを選ばず、

粉々になり、
相手を思いやりながら、
その人が輝くのを本心から願いながら
磨く立場に徹するのです。

硬いもの同士がぶつかりあうだけでは
欠けてしまったり、傷がついてしまいますが

粉末状になり研磨の役割をしてくれる人が
いるからこそ、人は輝けるんですね。

じゃ、研磨の役割をする人は損?
そうじゃないですよね。

人にはそれぞれ役割があって、
その役割を全うすることができたときに
生まれてきたことに本当に感謝できるんじゃないでしょうか。





ゲバラは、キューバ革命を果たしたあと、
地位や名誉などには一切興味を示さず、

他にも自分を必要としている国がある、といって
キューバ革命をともに成し遂げたカストロのもとを去ります。

その後、ボリビアで銃殺刑に処されてしまいますが

それでもゲバラの一生は、
きっと自分の役割を見つけてそれを全うできた、
満足のいく人生だったんじゃないでしょうか。

葉巻をくわえた超一流のイケメンなゲバラの写真からは
満足そうなその言葉が聞こえてきそうな気がします。




ここLA BUENAは、バーテンダーさんが
葉巻とお酒のマリアージュを教えてくれたり
ほどよい距離感を保ってくれて

葉巻のけむりとともに、お酒と時間をゆっくり楽しむことができて
オススメです。

食べログサイト


2017年12月12日火曜日

酒々雑多に魅せられて 〜テキーラフェスタ〜


名古屋で2回目の開催となるアジア最大級のテキーラの祭典
テキーラフェスタに行ってきました。

今年2017年は、
名古屋市とメキシコ市の姉妹提携40周年
ということもあってか、
イベント内容も盛りだくさんでした。



ライブやDJパフォーマンスがあったり、
2017年テキーラPR大使を務めるLUNASEAのギタリスト
INORANさんのトークショーがあったり



もちろんテキーラの飲み比べもあり!!
普段、一般の酒屋さんで見ることのない
珍しいテキーラがずらり。 

これぞまさしく、圧巻です。


       

写真の一番左の「1」と書かれたボトル。
123スピリッツ オーガニック ブランコ (ウノ)」。
テキーラ飲み比べの中ではこれが一番美味しかった。

酵母も天然のものを使っているオーガニックテキーラ
ワイン愛好家にも勧められるテキーラを念頭に置いて作られているそうです。

一見、健康志向とはかけ離れたイメージをもつテキーラで
自然派」「バイオダイナミック」などというワードが
出てくるのが面白い。




そして、
お客さん投票型のプロのバーテンダーさんが作る
カクテルコンテスト


このカクテルは、タマゴを使わずタマゴを表現したカクテル。
かなり凝っていますね。

テキーラはカクテルで世界に広まったこともあって、
特にカクテルとの結びつきが強いお酒です。





今回、このイベントに参加して驚いたのは客層。

ギラギラなクラバーな若い男女から
お酒好きそうなオジサンや、
僕のようなお酒マニアなオタクまで。

「カオス」とか「ダイバーシティー(多様性)」
と表現するのが適当でしょうか。


ただ、人は「画一性」に安心感を持ち
異質な者を排除しようとするのが本能です。

でも、現代社会では「画一性」にこだわりつづければ
決して「発展」はありえない。

頭でわかっていても、これがなかなか難しい。

誰だって、異質な存在として扱われたことや、
異質な存在を敬遠したことはあるんじゃないかな。




いやいや、でも、テキーラフェスタは、
そんな概念を見事に取っ払って
多様性を実現しているじゃないか。


テキーラってお酒は、もしかしたら、
ものすごい可能性を持ったお酒かもしれない。

今後が楽しみです。


テキーラフェスタ2017 in 名古屋

2017年11月27日月曜日

 ワイングラスから見えるイタリア 〜名古屋栄「ロジョック」〜


名古屋栄、ビルの谷間の路地奥に
イタリアワインサロンのrojoc(ロジョック)はあります。

レンガ造りの大人な隠れ家の雰囲気のお店。

イタリアワインとのマリアージュを
楽しんでみたいとお願いすると、
「前菜盛り合わせ」で合うものを探してみてはと、提案されました。





手書きメニューから選べます。
いろいろあって迷いそうだったので、
「おまかせ」にしました。

イタリアワイン自体もよく知らないので
「ソムリエにおまかせ 3glass飲み比べセット」で。

1杯目はさらりとした白ワイン。




2杯目の赤ワイン。
日本酒のように繊細でやさしい芳醇旨口。
タンニンもほどほどでキレが良くて、面白い。

イタリアの赤ワインはタンニンたっぷり派手なイメージだったので
ちょっとびっくり。

「こういう味が本来のイタリアワインなのですよ」と
選んでくれたソムリエさんの談。
そういえば1杯目の白ワインも繊細でやさしい味でした。





3杯目はキャンティ・クラッシコ。
これは最初に僕が「名前だけ聞いたことあってちょっと気になってる」と、ソムリエさんと話していたものでした。

サプライズ的にさりげなく
「さっき話してましたよね?」と言わんばかりに
最後に出してくれるのはニクイですね。



イタリアといえば、何を思い浮かべますか?

僕は、イタリアというと、
「フェラーリ」や「グッチ」「プラダ」「フェラガモ」などの
世界の最先端でギラギラ輝く高級ブランドの印象を持っていましたが


でもワインからは、全く違って
素直で素朴で
久しぶりに帰ってくる人を優しくおおらかに迎えるような
そんな農村風景が浮かんできました。





調べてみると、実際、イタリアは農業が盛んで
特にぶどうは、北部であっても南部であっても全土どこでも
栽培ができるらしいです。

ワイン造りの歴史はフランスよりも古く、
さらに小さな畑が次々と新しいワインを作り出すことが多いので
独創的で味のバリエーションは世界屈指なのだとか。



きっと、イタリア人にとってイタリアワインとは
日本の日本酒や焼酎と同じように
庶民の生活や食事に根付いたものなのですね。

イタリアの人は、よく食べよく飲み、
そしておしゃべりも大好きなんだそうです。


黙ってじっくりと味わうというよりは
美味しい食事と、おしゃべりを楽しみながら
飲むのがイタリアンスタイルなのかも。



店内は、おしゃれだけど
洋風の田舎のゆるさもあり居心地のいいやさしい雰囲気。

ソムリエさんのやさしく柔らかい物腰そのままのようでした。
合間合間に話しかけると、ワインのことも丁寧に教えてくれます。


たまには、ここでゆっくりおしゃべりを楽しみながら
イタリアワインを楽しんでみては?

もしかしたら、ワイングラスの向こうに、
イタリアの農村風景が見えるかも。





rojoc公式サイト


2017年10月17日火曜日

ビールは仕事じゃ造れない キリンビール工場見学



秋は「勉強の秋」
キリンビール名古屋工場へ見学に行ってきました。


選んだのは見学コースの中で一番内容の濃い
エクスペリエンスツアー」(有料1000円要予約)


スライドでの映像を見ながらキリンの主力商品で
最近リニューアルした「一番搾り」についての説明。



そもそも「一番搾り」とは・・・
麦芽を砕いたもの(もろみ)にお湯を加えてしぼった
最初の麦汁(一番搾り麦汁)のみを使ったビール。




実際に、一番搾り麦汁と二番絞り麦汁の違いを
再現する実験。

一番搾り麦汁は、風味豊かでまろやか~で
「えー、ここまで違うか!」というくらいの驚き。


通常のビールは、
一番搾り麦汁と二番絞り麦汁を合わせて造るのですが、

キリン一番搾りは、経費や手間がかかることを知りながら
誰もが美味しいことをわかっている一番搾り麦汁のみで造る、
ということにこだわったのだそうです。


一番搾り」が発売されたのが1990年。

なぜ、そんな経費も手間もかかる一番搾り製法に
こだわった商品を造ろうと思ったのか。





それは


こんなビールが家の冷蔵庫にあったら
嬉しいと思えるビールを造ろうじゃないか!!

という開発者たちの想いから。


毎日、冷蔵庫を開けるたびに、
この一番搾りをみるたびに
なんだか嬉しくなる。

ちょっと嫌なことがあった日も
冷蔵庫の一番搾りを飲むと
ホッと嬉しくなる。

このビールが日本人の定番になることだけを夢見て
気の遠くなるような開発に
情熱を注いだのだそうです。


見学の間、ずっと手を振り続けてくださる社員の方たち

さらに、一番搾りは、
日本人の繊細な味覚を満足させるべく
その後混じりっけなしの「麦芽100%」を実現します。

「純粋」をキーワードに。

こうして、一番搾りは、日本の定番になり
そして世界中でも製造販売もされるようになっていきました。



一番搾りの醸造に携わっている社員の方からの
説明もあったり、気さくに質問や雑談にも答えてくれて、


さらに、仕込み室へ入り、
仕込み釜の中を実際にのぞいて見ることが出来て
貴重な時間を過ごしました。




お待ちかね!試飲の時間♬

なんと!!
色鮮やかな料理つき!

すべてビールとのマリアージュ(相性)を
考えて作られたメニュー。

野菜の浅漬けと一番搾りは、
どちらも引き立て合う日本人が好む最高の組み合わせ。

一番搾りの黒ビールとハヤシソースは
どちらもコクが深く濃いのに、味の相殺は一切せず
うま〜く絡み合う。



最後は、原料に国産ホップを使用した
花の香りがいっぱいに広がる一番搾りプレミアム
ドライフルーツのクリームチーズ和えを
合わせるという新感覚デザート。
これが一番驚いたし、美味しかった。


食べ終わって気づいたのは
この料理がすべて家庭で作れるレベルに配慮されていたこと。

・・・そうだった。
最初に説明されたじゃないか。


名札には手書きのメッセージが。


一番搾りっていうのは、

家庭の冷蔵庫にあったら嬉しいビールだって。
日本の定番になるようなビールだって。



最後までまったくブレてない。
どこまで「純粋」なんでしょ。


「キリン」がすっかり大好きになってしまった。

工場見学って、訪れた人を幸せにする。
ほんとに素晴らしいです。




せっかく来たのだから
工場見学だけじゃもったいない。

キリンビール名古屋工場には

すごく雰囲気の良いレストラン
併設されています。

キリンビールが堪能できるほか、
ビールに合う美味しい肉料理メニューが豊富なので
おすすめです。


2017年9月11日月曜日

都会の真ん中で誰かを想いながら飲む店~みくりや本店 名駅店~


名古屋駅の金時計から徒歩約10分、みくりや本店 名駅店に行ってきました。


生中でまずびっくり!
冷凍庫に入れてあるジョッキか、常温のジョッキが選べます。

冷凍庫モノをチョイス。
泡の下に絶妙なシャリシャリ感があっていい感じです。

値段も、なんと380円!
300円台って、なかなかないです…。
おつまみも全体的にかなり安く、それでいて美味かったです。


さば塩焼き
絶妙な塩加減で身もプリプリ。
少しずつ突きながら飲みたくなります。


野菜炒め
これが一番美味しかった!
複雑な味わい。こだわりのタレを使っているのかな?
モヤシと侮るなかれ。


締めに鉄板焼きそばナポリタン
人気メニューNo.2みたいです。
こんなガツンと洋食メニューもありました。


一人飲みのサラリーマンやOLさんの姿も見られたりして
ふらっと寄れる大衆食堂といった雰囲気で

誰を連れてきても受け入れてくる懐(ふところ)の深さを感じます。


狭いL字カウンターの中で、
いやな顔ひとつせず大将が料理を作ってくれます。
無言で黙々と作っている大将の姿から、おもてなしを感じます。


当たり前のことを当たり前にこなすって、
簡単なことのようで実は難しいことだと思うんです。



知人が飲食店で働いていた時の話。

その店のキッチン担当者は

忙しくなると、舌打ちしたり
どんどん不機嫌になっていくのだそうです。

さらに、手間のかかるオーダーが入ると
材料があるにも関わらず

「品切れだから断って!」と言い放つので

そういうときホール担当の知人は
お客さんに謝りに行くのだそうです。

お店の一押しメニュー「豚キャベツロール」


大衆食堂とは
「大衆向けに比較的安価で料理を食べさせる店」
らしいです。

大衆食堂って、もしかして

事情があって家庭で料理が食べられない人にも
何とかきちんとした食事をとってほしいと願う店主の愛情で
運営されてるんじゃないかな。


だから、女将さんや大将が、特別な接客をしなくても
その料理の内容や味から、

深い愛情や、
どんな事情の人も受け入れてくれるような懐の深さを
感じることができるんじゃないかな。





知人の話のキッチン担当者には
自分以外の人の顔や気持ちが、いつの間にか、
もうすっかり、すっかり
見えなくなってしまっていて

だから、そんなお店の料理にはどこをどう探しても
愛情のカケラも入ってなくて、受け入れてくれる懐もなくて
殺伐としたとても悲しい味がしそうです。



食事っていうのは、

自分以外の誰かを想いながら作ったり
自分以外の誰かを想いながら食べるのが一番美味しい。


オシャレな外観も内装もない、
写真映えするような奇抜な料理もない。

でも、名駅の都会の真ん中で

「誰かを想う味」ってどんなんだったっけ、と
確かめたくなったら、

みくりやで、ビールを飲みながら
食事してみるといい。

何かを思い出せるかも。




みくりや本店名駅店のホームページ


2017年9月5日火曜日

値段も心も大いに安しで万事吉~名古屋市北区大曽根どて大安~

名古屋市北区の大曽根にある大衆居酒屋どて大安(たいあん)に行ってきました。


やっぱりまずは、店名のとおりどて煮牛スジどて煮
どう違うんだろうと話しながら。

濃すぎず辛すぎず、
でも出汁や味噌の味はしっかりしていてちょうどいい。
食べ飽きない味。

どて煮はなんと1本69円。


ホルモン刺し。
ボイルされているかな?


二度漬け禁止の揚げ物用ソースも。


シメにホルモン焼きそば

これが一番美味かった!
かなりピリカラだけど。

焼きそばらしからぬかなり太めのもちもち麺が
食べごたえがあってよかった~。


女将さんの手が空いていたのか、調理してくれました。

調理しながら、気さくに話しかけてくれたり。
「昔はモテたのよ」なんて他愛もない話を(笑)

接客も丁寧で気持ちよかったです。


ここはなんとも、せかせかすることなくのんびりしています。
クーラーがあんまり効かないのか、でかい扇風機があったりして。
店内なのにビアガーデン感(まるで真夏の屋外)

うん、ビールが美味い。


清潔でシステム化されたチェーン感でもなく、

高級食材が出てくる格式高そうな居酒屋でもなく、

ぶっきらぼうでせかせかした接客の大衆居酒屋でもなく、

いい意味でのアットホームでのんびりとした雰囲気。


店内はそこまで古そうには見えないですが、

ちょっと昔の日本
家の近所のどこにでもあった居心地のいい大衆居酒屋って
こんな感じだったのかな〜と。


現代に足りないものが、ここにはある気がします。



なんだか最近は、どんな業種でも「極端な差別化」か、
もしくは「一辺倒の画一化」のどっちかで、

多数派による良いか悪いかの評価に当てはまらないものは
パチンとはじかれて・・・


批評やツッコミがギュウギュウと厳しすぎて
ちょっと息苦しいかな〜て思えてしまうんです。


○か✕かとか、口コミの点数とか、
そんなんじゃ区別できない
曖昧(あいまい)で人間味あふれる場所
これからも残していきたいですね。



どて大安の食べログサイト